長崎税関は、去年1年間に不正薬物などの密輸を23件摘発したと発表しました。
不正薬物の密輸の摘発は、覚醒剤が1件(35錠)、大麻が3件(6グラム)、コカインが1件(1グラム未満)、指定薬物が1件(5グラム)。金やワイン、たばこなどの無許可の輸出入が17件です。
摘発件数は2023年を6件上回り、押収量も増えました。
全国では不正薬物の摘発件数が1020件(前年から24%増)、押収量は約2579キロ(前年から6%減)で、初めて2年連続で2トンを超えました。
長崎税関は、密輸の増加の要因として「新型コロナの入国規制の緩和によるインバウンドの増加が背景にある」としています。
長崎税関調査部・吉野敏弘特別審理官:
「いろんなものに隠匿して薬物を密輸入しようとしたということについては年々巧妙化していることが伺えるかなと思います。長崎税関としても関係機関と連携を強化して取り締まりに当たっていきたいと考えております」
また、不正薬物などを郵便や貨物に紛れ込ませて発送や受け取りを行う「闇バイト」も増えているということです。