県議の陣中見舞いに公用車を使うなど、大石知事が政務と公務を混同したとされる問題で、知事は12日に開かれた県議会全員協議会で、「公務の側面があった」「秘書課の業務の範囲内だった」と釈明しました。
大石知事は、2023年4月の県議選を前に、公務に合わせて公用車で県議の事務所に訪れていたことが「陣中見舞い」に当たると指摘されています。
大石知事:
「『陣中見舞い』という言葉がありましたけど、選挙に当たって、激励の気持ちということがなかったわけではもちろんございませんけれども、県政の推進のため、引き続きご協力をいただきたいということで、その思いで訪問しておりますので、その観点からは公務の側面もあったと考えております」
このほか、初当選した2022年の知事選で自身の後援会に2000万円を貸し付けたとする金銭消費貸借契約書の押印をさせ、政務に関わる動画撮影を県職員に手伝わせるなど、政務と公務が混同していると指摘されました。
大石知事:
「契約書を作成する際に、私は公務で庁外におりまして、対応が出来なかったことから、代理で押していただくようにお願いをしました。動画を撮影するとか、それも基本的に私が(カメラを)置いて動画を撮るといったことを基本としておりますが、それでなかなかうまくいかないとか、時間がかかってしまうとか、そういったところで補助、ボタンを押してもらうとか、そういったことはあったかもしれません。私の身の回りのサポートと加えて、事務的な補助ということを所管している秘書課の業務として、その範囲の中でやっていただいていると認識をしております」
知事は「政務の内容そのものを県職員に関わらせたことは無い。自身が公務と判断した業務であっても、見方によっては政務と捉えられてしまうものもある」と述べました。
大石知事:
「私としましてはこの度、県議会を含め皆様からご指摘をいただいてしまうことになったと、これについては重く受け止める必要があると思っています。私自身が知事としても後援会からみても政治家としても多くの指示を出す立場でもございます。そこをしっかり踏まえて今後よりご指摘を受けない形で対応できるように心掛けていきたい」