長崎大学が坂本キャンパスに建設した危険度の高い病原体を扱う実験施設「BSL-4」をめぐり、周辺の住民らが国に病原体の所持や稼働を認めないよう求めました。
会見を開いたのは、「BSL-4」の稼働を認めないよう厚労省を訴えている周辺住民らです。
長崎大学坂本キャンパスに建設された「BSL-4」はエボラウイルスなど危険度の高い病原体を扱える施設で、政府は21日付で病原体の所持者として長崎大学を指定・容認できるよう政令の改正案を閣議決定しました。
改正案は早ければ24日にも施行され、それを受けて厚労省が病原体の所持者として長崎大学を指定、容認する見込みです。
住民側は長崎大学に病原体の所持を認めないよう厚労省に求めました。
これまで「致死率の高い病原体が、周辺の住宅地に漏れ出る恐れがあり、大学が地震対策をしていない」などと訴えてきました。
原告・BSL4施設の差し止めを求める会・山田一俊代表(78):
「小出しにしていきながら段々住民の意見を聞かないで結局、最終的には施設も認可していくのではないか。他言無用で進めていくのが国のやり方」
住民らは近日中に厚労大臣に抗議書面を送るとしています。