16世紀にヨーロッパへ渡った「天正遣欧少年使節」の足跡をたどる旅に出ていたメンバーが帰国し、成果を発表しました。
県内外の歴史研究者や医師、通訳、コーディネーターなどでつくる「長崎令和使節団」21人は、先月23日から今月2日までの10日間、天正遣欧少年使節が巡ったポルトガル、スペイン、イタリアを訪れました。
被爆者で医師の朝長万左男さん(81)や歴史研究者の稲富裕和さん(71)ら4人はバチカンで5分から10分ほどローマ教皇との特別謁見に臨みました。
ポルトガルの首都リスボンで市長と面会した際には、市長から「来年開かれる大阪万博の自国のパビリオンで天正遣欧少年使節を紹介したい」との話があったということです。
長崎令和使節団・稲富裕和さん(71):
「(今回の旅の)成果といえばここだろうと思うんですね、向こうの方々は長崎のことをそんなふうに思ってくれているんだと。長崎の文化を、歴史をどう広げて同時に多くの人々に長崎に来てもらって実感をしてもらえるかそういうふうにつなげていければ」
長崎令和使節団は今後、今回の旅の様子を4コマ漫画の書籍にして出版する予定です。