県内で初めて開催される「日本スポーツマスターズ」は、9月28日(土)から4日間、10競技で熱戦が繰り広げられます。
テニス男子シングルスで優勝を目指す県代表選手を取材しました。
【松永雅俊選手(39)】
「35歳以上で日本一なりたいなっていうのは実業団時代から思ってたので」「治るかどうか分からないけど、その夢は目標は捨てきれなかった」
強烈なサーブやフォアハンドのストロークが持ち味の大村市の松永雅俊さん39歳。
2年前から県内でテニスコーチとして、小学生から70代までを指導しています。
【藤本遼平さん(31)】
「細かいところも見てくれますし、教え方も一番上手だと思います」
【山本亜季さん(41)】
「技術とかパワーとかもちろんあるんですけど、一番すごいなと思うのは、根性というか集中力、そういうところがすごいなと思います」
松永さんがテニスを始めたのは小学6年生の頃。
学生時代もテニスに熱中し、県内の銀行に就職後は、国体にも出場。
実業団の選手としてプレーをしていた2018年、突然、病が襲いました。
【松永雅俊選手(39)】
「『脳脊髄液漏出症』という病気で2018年の6月の上旬にある日突然」
脳脊髄液漏出症は、脳や脊髄の周りを流れる液が漏れることで、激しい頭痛や耳鳴り、吐き気などの症状を引き起こす病気です。
【松永雅俊選手(39)】
「今もちょっと若干痛いですし、頭のちょっと後ろが後頭部が締め付けらるような痛み」「完治とは言われてない。ほぼ回復といとうころまでしか言われてない」
手術を5回行うなど約3年半の闘病生活を過ごし、2021年12月、勤めていた銀行を退職。
支え続けてくれたのは、元同僚でもあった妻の明彩美さんです。
【妻・明彩美さん(39)】
「家の中で素振りしたりとかするくらいテニスが大好きなので、多分周りには分からない辛さというのはすごくあったんだろうなと思って」
症状が緩和しおととし、37歳で初めて出場した「日本スポーツマスターズ」では、全国で準優勝に輝きました。
去年は、ベスト8。しかし大会直後、利き手の右手の人差し指をガラスで切るアクシデントに見舞われました。
【松永雅俊選手(39)】
「神経の断裂なので、ここから先、中指側の感覚がない」
「『何とか絶対復活してやる』っていうもうだたその思いだけですね」
病気やけがなどの困難に直面しながらもテニスに励む松永さん。
精力的に活動する松永さんパワーの源は?
【松永雅俊選手(39)】
「妻の手料理全般と言っておかないといけない、まあその中でも特にと言われると鶏のネギ塩ソテーですね」
【妻・明彩美さん(39)】
「いつも通りの普段通りの雅俊さんで頑張ってもらえたらなと思います。」
【松永雅俊選手(39)】
「目指すは、優勝。2年前の準が取れた優勝」
今まで私を支えてくれた皆さんのために皆さんの恩返しになれるように、今度こそ地元長崎で優勝の二文字を飾れるように飾ります!」