大石知事の後援会の政治資金をめぐる問題などで県議会の野党4会派は議会運営委員会で知事に百条委員会の設置を提案しました。
改革21・国民民主党・深堀浩県議:
「選挙資金・政治資金に関する大石知事に向けられた疑惑の真相を明らかにするため、何より大石知事自身の説明責任を求め、百条委員会の設置を求めます」
百条委員会の設置を提案したのは、改革21や県民会議など野党4会派です。百条委員会は、証人の出頭や証拠提出を求める強い調査権限を持ち、虚偽の証言には刑事罰を科すことができます。
知事を巡っては、9つの医療法人からの286万円の迂回献金疑惑など政治資金をめぐる複数の疑惑が浮上しています。
もったいないよ長崎・大倉聡県議:
「(知事に詳細を質した)こないだの全員協議会では残念ながら真実が明らかになりませんでした。ですので、百条委員会の設置を求めるのは当然のことです。求めたいと思います」
知事を巡っては県建設業協会からの要望を実現したあと、知事側が協会側に対して後援会の会員集めへの協力を依頼していたという新たな疑惑も浮上しています。
公明党は政治資金問題について、「もう一度説明を求めたい」として一定の理解を示した一方、最大会派の自民党は「総務委員会での集中審議が手順としては先」などと指摘。「持ち帰って協議する」として、答えを先送りしました。
百条委員会の設置については来週9日(月)の議会運営委員会で改めて協議されます。
また、286万円の迂回疑惑に絡み、自民党の江真奈美県議が提出していた議会運営委員長や委員の辞任届が受理されました。
来週9日から始まる県議会9月定例会で採決され、正式辞任となります。