海上保安庁史上初めてとなる女性の潜水士が長崎海上保安部に着任しました。
1日付で巡視船「でじま」の潜水士の辞令を受けた浜地多実さん(23)。
小学生の頃、映画で見た「海猿」に憧れて潜水士を目指し、夢をかなえました。海上保安大学校で約2カ月間の潜水研修を受け、先月3日に修了しました。
長崎海上保安部長・本野勝則さん(59):
「女性の立場からきめ細かい配慮をしながら救助することが出来ますので一人でも多くの皆さんを救助できるよう頑張っていただきたいと思っております」
海上保安庁に勤める約1万4800人中、潜水士として活躍するのは今年4月時点で121人。全体の1%に満たない、「選ばれし海猿」となった浜地さんは、初の女性潜水士として今後、要救助者の救出や行方不明者の潜水捜索などに当たります。
長崎海上保安部巡視船でじま航海士補/潜水士・濱地多実さん(23):
「研修は周りの男性の方についていくので必死で5キロ(の重量物を)持って15分立ち泳ぎしたりする訓練がきつかったです。きつかったんですけど、周りの同期が支えてくれて皆心優しい同期ばっかりだったのでクリアすることが出来ました。性別はあまり気にしていないのですが、女性だから出来ることがあると思うので、そういった場面を見つけて少しでも貢献できるように頑張りたいです」