日赤長崎原爆病院が被爆者の昨年度の診療概況を発表しました。
昨年度、日赤長崎原爆病院を受診した外来患者のうち被爆者は1万5306人で被爆2世は2万6007人でした。
被爆者の患者は年々減る一方、被爆2世の患者は増えています。また昨年度入院した被爆者は前年度より145人少ない1139人(全体の14%)。
2010年度(2032人)をピークに減少傾向にあります。一方、平均年齢は年々上昇し、昨年度は84・6歳でした。
日赤長崎原爆病院・谷口英樹院長:
「昨年末で長崎市の被爆者の数が2万人を切ったので、そのスピードは年々増えている。高齢者によって、被爆者の方の数が減っているのは共通の認識」
入院患者の疾患別ではがんが最も多い4割近くを占めていて、内訳は、多い順に肺がんが96人、悪性リンパ腫が45人、大腸がんや白血病が34人などとなっています。