長崎への原爆投下から79年となる8月9日を前に被爆後の市内の様子を写した写真展が長崎市で始まりました。
陸軍の従軍カメラマン、山端庸介さん(1917ー1966)が原爆投下の翌日に撮影した山王神社一の鳥居付近の写真です。爆心地から約800メートルの焼け跡は、まだ煙がくすぶっていました。写真の左奥に、現在も残る「被爆クスノキ」がかすんで見えます。
写真展は、原爆投下後の写真を収集・調査する長崎平和推進協会の写真資料調査部会が原爆の日に合わせて、毎年この時期に開いています。会場には27点の写真が展示されていて、写真の説明文は子どもでもわかりやすい内容にしています。
写真資料調査部会・調仁美さん:
「大人が写真展を見に来る機会があっても子どもたちが見に来るということはなかなかないことなので、こういう写真がたくさんあることを知ってもらいたいということもひとつの目的。疑問を持ってくれるといいなと。爆風の影響だったり、原子爆弾が落ちた後、生活が営まれているような写真を選んでみました」
女子児童:
「爆心地から2キロも離れているのに爆風でいろんなものが飛ばされているにビックリした」
男子児童:
「怖い、そして悲しいすごく悲しい」
写真展は平野町の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で来月2日(金)まで開かれ、入場無料です。