10月14日の開業まで4カ月余りに迫った長崎スタジアムシティ。その中心となるサッカースタジアムとアリーナの内部はいまどうなっているのか。気になる最新の状況が公開されました。
岩本忠成アナウンサー:
「V・ファーレン長崎の本拠地となるピーススタジアムです。今まさにピッチで芝生の張り付け作業が行われています。ここで青色のユニホームの選手たちが躍動している姿が目に浮かびます」
サッカーJ2、V・ファーレン長崎の新たな本拠地となる「ピーススタジアム」。収容人数は約2万人!1カ月半前の公開時には多くの重機が整備を進めていましたが、今はなく、ピッチは一面、緑色に。今にも試合ができそうな見栄えです。
今月5日からロール状の天然芝を張り付ける作業が進められ、11日に無事に終わりました。4月中旬に始まった客席の設置もほぼ終わり、遊び心ある文字もこのようにくっきり。ここでしか体感できない日本一のポイントがあります。
リージョナルクリエーション長崎プロジェクト推進部・藤澤翔部長:
「このスタジアムは日本一ピッチに近いスタジアムということを掲げていて、客席の最前列からピッチまでの距離が5メートルで、Jリーグが定める基準の最短距離を満たしているところが特長」
最大の特長は、スタジアム最前列の客席。ピッチとの距離はなんと5メートルで、国内最短です。選手たちの熱気あふれるプレーをどこよりも間近で楽しむことができます。真横にあるのは、選手たちのベンチ席。そのベンチ席よりピッチに近い場所から、監督の指示を聞き、選手たちの息遣いも体感できます。
そして、ここはスタジアムシティ開業日前日の10月13日(日)、福山雅治さん(55)が約2万5千人を招待する無料ライブの会場にもなります。
岩本アナ:
「試合がない日には一般開放日も設けられるそうなんです。子どもたちがこのピッチの上で遊ぶことも出来るそうです。市民の憩いの場になります」
ピッチの開放日には、選手になった気持ちで、子どもたちと特別な体験を共有できるようになります。一方、スタジアム自体は常に開放され、自由に出入り出来ます。常設される飲食店の利用や隣接する商業施設、ホテル棟ともつながっていて、周遊が楽しめます。
藤澤翔部長:
「客席も日常からご利用いただける形で開放しますので試合がない時にもスタジアムシティに来ていただいて、昼食を食べていただくとかコンコースを歩いていただいて、休憩していただくとか気軽に日常から来ていただける場所にしていきたいなと思っています」
岩本アナ:
「ハピネスアリーナ、まもなく完成です。ワクワクする景色が広がっています。上のセンタービジョン、四方にモニターが付けられて試合の状況がリアルに見えるそうです。ワクワクしますね」
バスケットボールB1長崎ヴェルカの新たな本拠地となる「ハピネスアリーナ」。収容人数は約6千人です。10月に始まる予定のB1リーグ。ヴェルカのホーム初戦はここで行われます。会場を沸かせる映像装置「センタービジョン」は大型画面の取り付けを待つだけ。客席もほとんどが設置済みです。
岩本アナ:
「ハピネスアリーナの座席ですが、全席に反発のあるクッションが備え付けられていて、横にはドリンクホルダーもあって、リラックスして試合が楽しめそうです」
また、ほかのアリーナにはない特別な客席が、コートを囲むように配置されています。
岩本アナ:
「このアリーナ最大の特長なんですが、通常は2階席にあるVIP席がこのアリーナでは1.5階。より選手たちを近くで見ることができるんです」
1.5階にあるVIP席は3方面に16室完備しています。さらにアリーナにはある仕掛けがあります。
藤澤翔部長:
「バスケットの試合ももちろんなんですが、イベントですとかコンサートライブに合わせて可変型に座席を変えることができるのが特長になっています。バスケットの時には6千席なんですけど、イベントの形態に合わせて、1千席から5千席まで可変的にできるところが1つ特長になっています」
客席の下をよく見ると車輪がついているのがわかります。客席は折りたたむように収縮できる可変式で、アリーナは音楽コンサートや展示会などの会場にもなる多機能施設です。試合がない、年間80日から100日はこうしたイベントにも使用されます。
藤澤翔部長:
「建物の中に入っていただくと、日常から離れて非日常という世界観を作り上げていますので、様々なイベントや試合で、これまでになかった、長崎になかった観戦体験をしていただきたいと思っています」
スタジアムとアリーナは県高総体などの試合会場として提供し、学生スポーツの聖地にする計画も進んでいます。
夢が広がる長崎スタジアムシティ全体の工事の進捗率は現在、94.4%(5月末時点)。スタジアムとアリーナの建物自体は7月末に完成する予定です。