長崎市の80代の女性がマダニにかまれることなどで感染する重症熱性血小板減少症候群=SFTSで5月死亡したことが分かりました。
長崎市によりますと市内の80代の女性は5月15日、発熱などの症状が出て翌日、病院を受診、発症から2日後の17日に死亡しました。血液からSFTSの病原体が検出されました。
SFTSはマダニなどにかまれることで感染するウイルスで、今のところ、特効薬や有効なワクチンはありません。死亡した女性にはダニの刺し口などはなく、感染経路は不明です。
市はこれからの季節、肌を露出する機会が増えるため、草むらややぶなどマダニが多く生息する場所に入る場合は長袖、長ズボンなどで肌を覆いかまれないようにすること、屋外での活動の後はマダニにかまれていないか確認することなど注意を呼び掛けています。
今年度、県内では6件、長崎市内ではこれで3件目の発生報告ですが、死亡が確認されたのは初めてです。