低気圧が急速に発達しながら日本海西部を北東に進んだ影響で県内は15日夜から16日朝にかけて各地で風が強まりました。現在、暴風のおそれはなくなりましたが、気象台は引き続き強い風に注意を呼び掛けています。
最大瞬間風速は壱岐市芦辺で16日午前6時50分に5月の観測史上最大となる19メートルを観測しました。このほかいずれも朝方、対馬の鰐浦で22.4メートル。長崎で20.9メートル、大村で22.1メートル、佐世保で20.6メートルなどを観測しました。
15日午後6時すぎに暴風警報が壱岐・対馬、16日午前3時20分に平戸・松浦・上五島に出されましたが、朝方までに全て解除されました。
現在は県内全域に強風注意報、壱岐・対馬・五島全域と南部と北部の一部に波浪注意報、南部と北部、五島の全域に乾燥注意報が出されています。
長崎地方気象台は強風や高波に注意するよう呼び掛けているほか、南部と北部・五島では、空気の乾燥した状態が続くため、火の取り扱いに注意するよう呼び掛けています。
しけの影響で九州商船では長崎と有川を結ぶ高速船、佐世保と上五島を結ぶ高速船が16日全便欠航しました。空の便ではオリエンタルエアブリッジの長崎と壱岐を結ぶ午前の往復2便が欠航しました。対馬や福江を結ぶ便は条件付きで運航しました。