県は29日、肝臓がんや肝硬変の患者が負担する医療費の助成額の一部に算定の誤りがあったと発表しました。
助成に誤りがあったのは、県内のB型肝炎またはC型肝炎ウイルスによる肝臓がんや重度肝硬変の患者31人です。県感染症対策室は2021年4月以降、延べ208回にわたり本来支給するはずだった助成額よりも多く、または少なく支給していました。
このうち29人に過大支給し、最も金額が大きい人は総額30万6600円。一方、過少支給は8人で最も大きい人は総額4万5290円でした。(※過大・過少両方の該当者あり)
算定の担当者は国が定める助成額の算定方法を間違って理解し、チェックする職員も算定方法を正しく理解していませんでした。
県感染症対策室・長谷川麻衣子室長:
「制度に対する理解をきちんと深め、このような誤りが起こらないように徹底してまいりたいと考えております」
県は過大支給した人には意向に配慮しながら返還を求め、過少支給した人には速やかに不足分を支払うとしています。