長崎市万屋町の「よろずや通り」のシンボル、アーチ状のモニュメントが今夜から撤去されます。設置されて46年、通りを行き交う市民からは惜しむ声も…。慣れ親しんだ光景を最後に目に焼き付けようとNCCの還暦記者も現地へ。
NCC「還暦記者」こと松尾高志記者:
「万屋町の通り。あの看板、この通りにはすごく似合った、有名な看板だったんですけど、それが撤去されるということで…」
松尾記者が指差していたのは、緑色の大きなアーチ状のモニュメント。高さと幅は約7m。現在、長崎市内に4店舗を構えるめがね専門店「めがねのコクラヤ」を立ち上げた故・髙浪藤夫さんが、1978年に店の向かい側にある佐賀銀行長崎支店の協力を得て設置しました。
モニュメントの中央にあるキャラクター「コクラくん」は、創業者の髙浪藤夫さんがモチーフです。
2015年には、長崎市の「都市景観賞屋外広告物部門」の奨励賞に選ばれました。
松尾高志記者:
「このコクラヤ、何でコクラヤと言うかというと、お店が「小倉」みたいな大きな都市に出したいとそういう気持ちが込められて「コクラヤ」と」
あえて店名は掲げず、46年間、通りのシンボルとして行き交う市民に親しまれてきましたが、今回、佐賀銀行長崎支店の建て替えに伴い、解体されます。よろずや通りでは、モニュメントを写真に残そうとカメラを向ける市民の姿も…。
市民:
「(解体を知って)びっくりした。(いろいろ)思い出しますね」
きょう初めて解体されることを知ったこちらの女性は…。
市民:
「え!うそ!何で?本当?シンボルですよね、これね。寂しい」
解体は今夜始まる予定で、数日から数週間かけて撤去作業が行われます。