日赤長崎原爆病院で大地震を想定した傷病者の受け入れ訓練が9日、行われました。
日赤長崎原爆病院・谷口英樹院長:「ただいま発災の連絡がありましたので、ここに災害対策本部を設置し、当院は災害対応態勢に移行いたします」
県内に14カ所ある「地域災害拠点病院」の1つ、日赤長崎原爆病院で行われた訓練は、長崎市で震度6弱の地震が起きた想定で行われ、医師や看護師など約140人が参加しました。
女性看護師:「排水の方、トイレが使用できません」
男性職員:「女3人、搬送11人」
陣頭指揮を執る災害対策本部では、傷病者の受け入れ状況など刻々と変わる最新の情報を集約します。
けがの程度に応じて治療の優先度を判断する「トリアージ」の訓練では、傷病者役として県立大学シーボルト校の学生たちも参加しました。重症や中等症などの診療エリアにそれぞれ運び入れ、処置するまでの流れを確認しました。
日赤長崎原爆病院・谷口英樹院長:「東日本大震災の時は石巻赤十字病院が中核になって動いた。なぜ出来たかというと発災1週間前に訓練をやっていた。本番さながらに緊張感を持ってやることは大事だと思っていて、今も能登半島地震に関する報告は本社から40報以上来ている。常に新しい情報を入れながら、我々の知識もアップデートしている」
今後は電気や水道などが使えない状況を想定した訓練を行いたいとしています。