通販大手アマゾンの商品を扱う県内のフリーランスの配達員がストライキを実行しました。荷物の配送に大きな影響は出ていません。
ストライキを起こしたのは、アマゾンジャパン(東京)の1次下請け会社が契約する2次下請け会社に委託されたフリーランスの配達員約20人です。
配達員(長崎市・30代):
「家族を持ってる身だから、そこを守るために必死に働いてきたのに、いきなり契約を切られるって、本当に意味が分からなくて」
配達員:
「お客さんのためと思って一生懸命働いてきた。一方的に(契約を)切られる。何の説明もなく切られる。それが納得がいかない」
ストライキは、去年12月、1次下請け会社が2次下請け会社に対し、配達に関する契約を今年4月8日で打ち切ると通告したことによるものです。配達員らが加入する労働組合は、1次下請け会社に対し、7日までに就労継続への団体交渉を求めていましたが、「団体交渉に応じない」と回答したため、きょう1日、ストライキを実行しています。
長崎市と諫早市、長与町、時津町、東彼杵町、それに大村市の一部の7000個から8000個の配送に支障が出る可能性もありましたが、集荷所を封鎖せず、ほかのフリーランスの配達員らが業務を代行しているため、大きな影響は出ていません。
1次下請け会社はNCCの取材に対し、「配送に特段の遅延はなく、お客様には予定通りお届けできております」とコメントしています。
組合によりますと、アマゾンの配達員がストライキを起こすのは全国で初めてだということです。
組合はアマゾンジャパンに対し、配達員の就業機会を確保するよう、1次下請け会社への指導を求める要請書を提出しました。