JR長崎駅前の通路を活用し、にぎわいを生み出す可能性を探るモーニングマルシェが9日まで開かれます。
JR長崎駅の東口、通称「かもめ口」で開かれた「かもめ口マルシェ」は駅から国道202号までの東西およそ200メートルの通りを活用し、にぎわいを生み出そうと、市が先月から試験的に行っているものです。
今回は通勤・通学客も利用できる時間帯の朝7時半から「モーニングマルシェ」を開催し、ベーグルやスコーンなど朝ごはんやおやつにちょうどいいお店5店舗が出店しました。
利用客(諫早から):
「おやつに。こちらのお店も知っていたが行ったことなくて場所もちょっとよく知らなかったのでこういう分かりやすい所でやってもらえると買いやすい」
スコーンを販売『カフェバル』(思案橋に店舗):
「朝早かったのでどうかなと思っていたが、通勤の方とかが『えっ』と見られて買っていかれる方がいらっしゃる印象」
ベーグルショップ『VAG REE』(夫婦川に店舗):
「長崎も盛り上がるし長崎駅だと観光客もいらっしゃるので、よりよく知ってもらうためにはいいなと」
長崎市が、この場所でのイベントによる歩行者の導線への影響などを検証し、今後の利活用の参考にする社会実験も兼ねています。これまで人が多いランタンフェスティバル期間中やナイトタイムにもマルシェを行い、通行人や利用者にアンケートをとるなどして検証しました。
長崎市まちづくり部長崎駅周辺整備室企画係・松本茂男企画係長:
「にぎわいを創出することで長い距離を感じないようなまちづくりを行っている。長崎駅だけでなくまちなかに波及するのが元々の目的でもあるので、ここで生み出た人をできるだけまちなかに誘導できれば」
モーニングマルシェは9日も午前7時半から午後2時まで開かれます。
一方、長崎駅の中では、午前10時すぎ、新幹線の改札口に長崎の新鮮な魚や肉、果物など選りすぐりの生鮮食品が集められました。新幹線や特急列車の速さを生かして、博多に輸送します。
長崎市みなと漁協・平田浩太郎筆頭理事(長崎市深堀の魚を輸送):
「きょうはオオモンハタ、長崎でいうノミアラという魚を持っていこうと。漁業者なので生ものを扱っているので輸送はネックになるので試みはいいと思う」
およそ35種類の農林水産物を輸送し、JR九州が開催する博多駅でのマルシェで即日販売します。
九州旅客鉄道長崎支社営業運輸課・西尾裕介営業運輸課長:
「車より早くてスムーズ、大量な荷物を輸送できるのがいいところ。今回これを持っていくことで福岡の人たちにこんなおいしいものがあるんだと知っていただければ」
途中駅の諫早駅、特急みどりで佐世保駅からも鮮度抜群の食品が積み込まれ、午後2時半から博多駅の「かもめマルシェ」で販売されました。