県立総合体育館で開かれた第43回朝日九州車いすバスケットボール選手権長崎大会には、「長崎サンライズ(長崎市)」「佐世保WBC(佐世保市)」「SEA WEST(西海市)」を含む九州の11チームと、今回初めて韓国のチームが特別参加しました。
結成45年目、去年初優勝した「長崎サンライズ」は、県勢で唯一準決勝に勝ち上がりました。エースは、大村市出身の溝口良太選手22歳。去年9月、男子U23世界選手権で初優勝した日本代表メンバーです。
【長崎サンライズ⑦溝口良太選手(22)】
「1発目とか自分が積極的に打っていくことで自分の調子も上げて、チームの雰囲気も上げたいなと思っています」
決勝進出を懸けて鹿児島の「薩摩ぼっけもん」と対戦。長崎サンライズは、序盤からエース溝口にボールを集め、第2Qを18対21の3点ビハインドで折り返します。第3Qは、薩摩に主導権を握られ25対35、差を10点に広げられます。
【長崎サンライズ⑨松永崇徳選手(40)】
「最初のディフェンス、全部流れに流れになっている。パンって前で止められることがないから、パンと1回止めてみよう!」
最終第4Qでの挽回を目指し、気合を入れ直した長崎サンライズ。4月からキャプテンを務めるガード⑮小川祥汰選手がプレーで引っ張ります。
【長崎サンライズ⑮小川祥汰主将(23)】
「キャプテンとして点を取ることで全体の士気が上がるかなというのもあって積極的に狙いました」
小川が開始早々シュートを沈めると、エース溝口の連続シュートで4点差まで詰め寄りますが、反撃もここまで。35対43で敗れ準決勝敗退。
3位決定戦は、女子の「九州ドルフィン」に45対42で競り勝ちました。
【長崎サンライズ⑮小川祥汰主将(23)】
「若い選手がすごく多いチームではあるのでその若さを武器にしたバスケットを目指していきたい」
【長崎サンライズ⑦溝口良太選手(22)】
「僕の目指しているところはA代表に入る、パラリンピック、世界選手権出場ってところなので、フィジカル面が一番僕の中で課題なので、フィジカル面が付いてくればアウトサイドシュートとかゴール下での力強いプレーも必然的に上がってくるのかなと思うので頑張りたい」
決勝は、初参加の韓国「大邱シティーWBT」が「薩摩ぼっけもん」を86対25の大差で破り、初優勝を飾りました。