事実上の核保有国イスラエルの閣僚がパレスチナ自治区ガザでの核兵器の使用について「一つの方法だ」と発言したことを受けて、県内4つの大学が共同で抗議声明を発表しました。
鎮西学院大学・姜尚中学長(73):「自分の正義しか見えない大人の犠牲となる多くの子どもたちとその未来のために直ちに完全に停戦し、兵器ではなく話し合いによって紛争を解決することを心から強く願います」
被爆地長崎から強い抗議の意思を示そうと共同声明を発表したのは、キリスト教主義の活水女子大学、鎮西学院大学、長崎純心大学、長崎外国語大学の4大学です。
今月5日、イスラエルの極右政党に所属するエリヤフ文化遺産大臣はラジオ番組で、ガザで原爆を使用する可能性について問われ、「一つの方法だ」と答えました。
鎮西学院大学・姜尚中学長:「テロリストとみなされる人々と一般の住民が混住している場所に核を使用するということは、強い言葉で言えば狂気の沙汰だと思います」
活水女子大学・広瀬訓学長:「核を振りかざせば問題が解決するんだということは明らかに誤りである。我々は平和に向けて諦めませんという姿勢を見せることは、これは教育機関として絶対に必要なことである」
今後、英訳した共同声明を海外メディアを通じて世界に発信するとともに、各大学が主体となって平和学習の場を設けていくとしています。