元長崎市議で牧師の故岡正治氏が生前、女性記者に対し性暴力を行ったとする証言を受けて、「岡まさはる記念長崎平和資料館」を運営するNPO法人が名称の変更を決定しました。
長崎市西坂町の「岡まさはる記念長崎平和資料館」は岡氏が亡くなった翌年1995年10月に開館し、戦時中の日本の加害責任を訴える資料などを展示しています。
2020年、女性記者がインターネット上で、約30年前、取材対象だった岡氏から性被害を受けたと告発。館を運営するNPOが被害状況を確認し、9月に文書で謝罪しました。
NPOは19日、総会を開き、館の名称から岡氏の名前を外し、「長崎人権平和資料館」に変更することや展示内容の見直しを検討することを賛成多数で決めました。資料館は10月10日から休館していて、来年4月1日の再開を目指しています。
NPOの崎山昇理事長は、「被害者の思いに寄り添い、平和を次の世代につなげていくような資料館にしていきたい」としています。