朝鮮人被爆者の実態調査などに取り組んだ元長崎市議で牧師の故岡正治氏が生前、女性記者に対し性暴力を起こしたとして「岡まさはる記念長崎平和資料館」を運営するNPO法人が会見を開き、経緯を説明しました。この問題は2020年に女性記者がインターネット上で岡氏から約30年前に性被害を受けたと告発したものです。長崎市の「岡まさはる記念長崎平和資料館」を運営するNPO法人は今年8月下旬、関係者を通じて女性から被害状況を聞き、「同意なく抱きつかれた」などとする女性の主張を認め、先月文書で謝罪しました。NPO法人の崎山昇理事長は「岡さんがこういうことをしたということが事実であるというふうに私たちも受け止めざるを得ない」と話し「被害者の方のですね、性暴力は絶対許さないという立場で資料館としても被害者の方の思いに寄り添いながらここできちんと対応していくということが重要だと思います」と語りました。資料館は岡氏が亡くなった翌年の1995年10月に市民の有志によって開館し、戦時中の日本の加害責任を訴える資料などを展示しています。資料館は10日から休館していて11月に総会を開き、名称の変更や岡氏に関する展示内容の見直しなどを検討する方針です。