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2025/12/23

伝統と挑戦 歴史を受け継ぐ染物屋の5代目・山本久美子さん 平戸市「上の木寺染物店」

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江戸時代から明治にかけて染物屋が軒を連ねていた平戸市紺屋町(こうや・まち)。かつて50軒以上あった染物屋の歴史を今に伝える「上の木寺染物店」は、地域の伝統と美を守り続ける老舗です。

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5代目・山本久美子さんが紡ぐ、新しい染物の世界

店を切り盛りするのは5代目・山本久美子さん。父の跡を継いで約30年、伝統の技と現代的な感性を融合させ、染物の新しい可能性を切り拓いています。

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「やりたいことを試行錯誤し続けてきて、ようやく30年経って形になりつつある」

伝統を守るだけでなく、自身の表現を追求する姿勢が、店の魅力をさらに深めています。

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趣味から生まれた“染物ドレス”~平戸の自然を纏う

趣味で作ったというドレスを見せてくれました。白い木綿生地に染の技法を用い、立体的な平戸のツツジと椿をデザイン。花びら一枚一枚を染め上げる工程は、動画サイトで見たDiorの職人技に刺激を受け「負けられない」と挑戦したそうです。

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生地は刷毛で染料を引く「引き染め」技法で、藍色をひたすら塗り重ね、羽のような模様は平戸の名産・あご(トビウオ)が波間を飛ぶ姿をイメージ。自然の生命力と平戸らしさを染色で生き生きと表現しています。

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受け継がれる父の教え―節句のぼりと職人の心

節句のぼり作りは、父から「武者の顔をよく見て勉強しろ」と教えられた伝統の仕事。父と娘が描いた同じ図柄の節句のぼりも、顔の表情や迫力に違いがあります。先代の作品と比べて、自分の描く顔がやさしくなってしまうと感じています。

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「口のむっとしたところ、睨む感じが足りないんですよ」

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父の偉大さを感じながら、伝統の技を大切に受け継いでいます

夢は迫力の平戸凧「鬼洋蝶」

久美子さんの夢は、平戸の伝統凧「鬼洋蝶(おにようちょう)」を迫力ある図柄で描くこと。「上の木寺染物店」には、平戸の自然や文化を染め上げた作品が並び、染色体験も楽しめます。

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上の木寺染物店
住所 平戸市紺屋町371
電話 0950-23-2698
営業時間 9:00~18:00
定休日 不定休
駐車場 1台

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12/23(火) 12:00

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