鎮座400年を迎えた長崎市の諏訪神社で、社殿や境内の再生を目指す奉賛会が発足しました。来年以降、本殿の改修や境内の再整備を行います。
「御鎮座四百年記念事業奉賛会」の会長には、長崎商工会議所の森拓二郎会頭が就任しました。
御鎮座四百年記念事業奉賛会 森拓二郎会長:
「私たち氏子・崇敬者は、この地で受け継がれてきた長崎くんちをはじめ、諏訪神事の舞台となる社殿及び境内の再生と神社の発展を図り、次の世代へつなげることを使命とする記念事業を展開してまいります」
改修するのは、境内の最も奥にある本殿です。5月に専門業者が調べたところ、屋根裏の柱が外れていることやシロアリの被害、原爆の爆風の影響とみられる最大6センチの柱のずれなどが確認され、構造的に危険と判断されました。
鎮西大社諏訪神社御鎮座四百年記念事業 宮田文嗣専務理事:
「今回のこの400年において、ご本殿については治療ではなく、完治したほうがいいという責任役員各位のお考えがあり、あえて屋根替えまで行って100年後もそのままの形で神様のお住まいを改修すべきであるというふうなことで、このような記念事業となったわけでございます」
このほか、正月に仮設していた拝殿横の「おふだ所」を拡張し、繁忙期などに常設として使用します。また待合所の空調設備を改善し、授乳室を新設、トイレも全面改修します。
事業費は5億円の見込みで、本殿の改修工事は来年11月から。社務所などの再整備は再来年2月ごろから始める予定です。