県高校新人体育大会の剣道競技。先鋒から大将の5試合を行う男子団体には、23校が参加しました。
大会4連覇中の長崎南山が予選で敗退する波乱の中、決勝に進んだたのは、今年3月の全国選抜で初優勝を果たした島原。
対するは、僅差の接戦を勝ち上がってきた選手全員が県北出身の佐世保北。
新チームで初の県大会公式戦です。島原の先鋒、両チームで唯一の1年生・荒木が見せます。緊迫の中、先鋒戦終盤で、華麗な飛び込み面で流れを呼び込み、一本勝ちで島原が先手を取ります。
続く次鋒戦は、両者譲らず引き分けとなり、迎えた中堅戦です。開始1分半過ぎでした。
島原の古野が相手の竹刀を弾き、その隙に面を決め、1本勝ちで2-0とします。後がない佐世保北は、逆転勝利に向け追い込まれますが、副将戦で引き分け、大将戦を残し島原の優勝が決まります。
しかし、佐世保北の大将・平山の気持ちは切れませんでした。得意の引き技で面を決め、意地の一本。佐世保北が一矢報いました。
優勝は島原。5年ぶり15回目の栄冠です。
先鋒・島原1年荒木瑛選手:「とてもうれしい気持ち。(先鋒として)流れを持ってこようと思って。チームに勝ちを、先鋒で勝ちを決めたいと思いました」
中堅・島原2年古野悠誠選手:「先生から挑戦者という気持ちを忘れずに試合に挑めと言われたので、そこを意識して試合しました。5年ぶりの優勝でホッとしていて、ここは通過点だと思っているので、しっかり全国で結果を残せる、優勝できるようにしていきたい」
大将・佐世保北2年平山虎徹選手:「チームが負けてしまっても、必ず最後に自分が勝って試合を締めくくるという気持ちで試合をしました。準優勝できてとてもうれしいけど、まだチームとしてあと一歩足りなかった部分があるので、次の大会では優勝していきたい」
島原、佐世保北をはじめ、男女団体のベスト4と個人ベスト8は、来年2月熊本で開かれる九州大会に出場します。