島原市で弟を包丁で刺し、殺害した罪に問われている39歳の兄の裁判員裁判が長崎地裁で始まりました。
起訴状などによりますと、無職の宮本友樹被告(39)は、2023年10月26日、島原市有明町湯江の自宅で当時31歳だった弟の雄司さんの胸や腹などを刃体約21センチの包丁で複数回刺し、失血死させたとして殺人の罪に問われています。
初公判で宮本被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
冒頭陳述で検察側は「被告は懐中電灯を照らしながら近づき、抵抗する雄司さんの胸や腹を少なくとも11回刺した」と指摘しました。
一方、弁護側は「被告は統合失調症や知的障害があり、犯行当時は心神喪失か心神耗弱の状態だった」として情状酌量を求めました。裁判は午後も続きます。