佐々町発注の公共工事をめぐり官製談合防止法違反などの罪に問われている町長の古庄剛被告(78)が退職届を提出しました。
古庄剛被告(78)は、町発注の2つの公共工事で最低制限価格に近い金額を漏らし、特定の業者に落札させたとして起訴されています。
退職届は、23日午前11時すぎ、代理人弁護士を通じて、佐々町議会の議長に提出されました。退職届は既に代理人弁護士が預かっていましたが、当初予定されていた任期満了に伴う町議会議員選挙と同じ日程で町長選を行うため、古庄被告は提出時期を遅らせる意向を示していました。
提出を受けて町議会は、午後2時から、議会運営委員会を開き、町長の退職について選挙管理委員会への通知を28日(月)に行うことを決めました。
町によりますと、議長が選管に通知を出した翌日から50日以内に町長選が実施されることになっていて、28日(月)に通知された場合、選挙は当初の予定通り6月10日告示、15日投開票となる見通しです。
古庄被告は先月8日の逮捕以降、警察署に勾留されていましたが、代理人弁護士によりますと、今月21日(月)に保釈され、現在は自宅で過ごしているということです。