長崎市民の生活の足として欠かせない路面電車の運賃値上げの話題です。長崎電気軌道は1日から運賃を10円値上げしました。
金山隆之介記者:
「新年度を迎えたきょうから路面電車の運賃料金が変わり、大人は150円になりました」
運賃は1日から大人(中学生以上)は150円、子ども(小学生)は80円にそれぞれ10円値上げされました。運賃の値上げは2021年10月以来、3年半ぶりです。
値上げの理由について、電気軌道は、利用客数がコロナ禍前の水準に戻っておらず、今後も同じ状況が続くことが予想されることや、資材の高騰に伴う工事費や維持管理費が増加していることなどを挙げています。
男性利用者:
「10円だからしょうがないですね。運転手の給与もまかなわないといけないし、電気代も高くなっているでしょうから」
女性利用客:
「これが50円とかだったら『えっ?』と思いますけど、何でも値上がりしているから仕方ないことだと思います」
女性利用客:
「毎日積み重なると負担になると思いますけど、賃上げのブームというか、それも社会の循環なのかなと思うので、電車をバリアフリーにしてもらえると子育てをしている世代としてはうれしいので受け入れるかなと思います」
電気軌道は今後、不足する運転士の流出を防ぎ、新規採用者数を増やすため、賃金水準を引き上げるほか、老朽化した車両の更新やバリアフリー化などを進める方針です。