佐々町発注の公共工事を巡る官製談合事件で、長崎地検は28日、町長の古庄剛容疑者(77)ら3人を官製談合防止法違反などの罪で起訴しました。佐々町・古庄剛町長(去年):「佐々はみんな良い人ばかりですので、ぜひ佐々町に移住していただいて”暮らしいちばん!住むなら佐々”を実感していただければ」去年8月、笑顔でそう語っていた古庄剛容疑者(77)。起訴状などによりますとこの数週間前の去年7月に実施された町営団地の給水管改修工事の指名競争入札で、業者側に最低制限価格約1657万に近い金額を伝え、落札させた疑いで官製談合防止法違反と公契約関係競売入札妨害の罪に問われています。古庄容疑者の代理人弁護士によりますと、古庄容疑者は「最低制限価格に近い金額を教えたことは間違いない」と容疑を認めていた一方「金銭の授受は一切受けていない」としています。また辞職の意向も示しています。町長の起訴を受け、中村義治副町長は―。佐々町・中村義治副町長:「町民の皆様をはじめ、多くの皆様に町政に対し不信感を与えたことをあらためてまして深くお詫び申しあげます」また、長崎地検は業者側で佐々町の無職、山口情二容疑者(62)と工事を落札した建設会社の元代表取締役木田栄三容疑者(53)を公契約競売入札妨害の罪で起訴しました。