政府は来月3日からアメリカ・ニューヨーク国連本部で開かれる核兵器禁止条約の第3回締約国会議にオブザーバー参加しないと表明しました。
岩屋毅外務大臣(67):
「現下の状況に鑑みれば、核兵器禁止条約の第3回締約国会合に、我が国がオブザーバー参加することは、適当とはいえないとの結論に至った次第でございます」
参加を見送った理由についてはアメリカの核の傘に依存する「日本の核抑止政策について誤ったメッセージを与え、自らの平和と安全の確保に支障をきたす恐れがある」などとしています。
長崎市の鈴木市長は…。
鈴木市長:
「長崎市としましては広島市と共に今後とも唯一の戦争被爆国として、日本政府が締約国会議へオブザーバー参加すること、1日も早く核兵器禁止条約に署名批准することを粘り強く求めていく」
去年ノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表委員で、長崎被災協の田中重光会長は「先月、石破総理にオブザーバー参加を直接求めたにも関わらずがっかりだ。広島・長崎の被爆者に冷たい態度を取り続け、核抑止力に凝り固まっている日本政府に怒りが込み上げる」とコメントしています。