13年前、対馬市の寺から盗まれ、韓国に持ち込まれた仏像がついに返還です。24日、韓国で寺側に返還するための手続きが行われました。
多くの報道陣が駆けつけた返還手続き。
注目の先にあったのは、2012年に対馬市の観音寺から窃盗団によって盗まれ、韓国に持ち込まれた長崎県の有形文化財「観世音菩薩坐像」です。
観音寺の田中節孝前住職(78)らが24日、韓国・大田市を訪れ、返還するために韓国の浮石寺が行った式典に参加。仏像は13年ぶりに返還されました。
仏像をめぐっては韓国の浮石寺が「14世紀に倭寇によって略奪されたもの」として所有権を主張。おととし、韓国の最高裁が所有権は日本側にあるとの判決を下していました。
仏像は観音寺が貸与する形で今後、韓国の浮石寺で100日間の法要が行われ、5月上旬に対馬に戻ってくる予定です。