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2024/08/02

被爆79年 平和宣言文の骨子を発表

長崎市は9日の平和祈念式典で市長が読む平和宣言の骨子を発表しました。

鈴木史朗長崎市長(57):
「平和への強い思いを発信し、核兵器廃絶と恒久平和の実現という被爆地の願いをしっかりと世界の人々に伝えたい」

冒頭は長崎を代表する被爆詩人の故・福田須磨子さん(1922-1974)の詩を読み上げ、原爆の悲惨さや非人道性などを訴えます。

ウクライナ侵攻や中東情勢を踏まえ、「核兵器を使ってはならない」という人道上の規範に危機感を示し、核保有国と核の傘に頼る国の指導者に核兵器廃絶へ舵を切るよう求めます。

鈴木史朗長崎市長:
「キーワードは地球市民、地球全体、国境関係なく人種、信条、性別などのバックグラウンド関係なく全ての人類がひとつになってということを強調したい」

日本政府には核兵器禁止条約への署名・批准や被爆体験者の救済などを求めます。

式典は8月9日(金)午前10時45分から1時間、平和公園で行われます。平和公園には午前7時半から式典終了まで入場規制が敷かれ、参列者以外は立ち入りができません。参列席は去年と同じ約2400席。一般席は事前申し込みのあった約900席を用意します。

ウクライナに侵攻するロシアと同盟国ベラルーシに加え、今年はガザ攻撃を続けるイスラエルも不測の事態を懸念し、招待しません。この3カ国を除く154カ国を招き、2日時点で過去最多101カ国から出席の返答がきました。

今年新たに奉安される原爆死没者は3200人で、累計は19万8785人となります。被爆者代表による「平和への誓い」は長崎市の三瀬清一朗さん(89)が務めます。

三瀬清一朗さん(89):
「特に今ガザ地区の報道がよく流れています。子どもたちが学校に行けない、夜ゆっくり眠れないということをテレビに向かって言っている。ちょうど私が79年前に体験したことと全く一緒。核兵器もさることながら、やっぱり戦争はしてはいけないということを僕はあえて申し上げたい」

司会は去年、台風接近による屋内開催で司会が出来なかった県立長崎南高3年の岩永陽美さん(18)と小川愛加さん(18)が務めます。

長崎県立長崎南高校3年(被爆4世)・岩永陽美さん(18):
「今年もまた(司会に)選んでもらえて光栄です。私にできる精一杯の力を尽くして、平和祈念式典をやり遂げたい」

屋内会場の原爆資料館ホールは345席、出島メッセ長崎は2700席程度を用意し、式典の模様を中継します。

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