被爆から79年となる今年8月9日(金)の平和祈念式典で長崎市長が読み上げる平和宣言文の2回目の起草委員会が開かれました。
初回に被爆者や有識者ら14人の委員が提示した意見を踏まえ、委員長の鈴木市長が素案を示しました。
被爆者が綴った詩や、核戦力が高まっている世界情勢の現実、長崎の若い世代の活動にも触れ、核兵器禁止条約への一日も早い署名・批准を求め、世界平和などを訴える内容です。
委員からは「引用している被爆者の詩は平和を訴える力があり迫力があっていい」。日本を含め、世界で核軍拡が進んでいることを踏まえ、「人間と核兵器は共存できないことをはっきりとうたってほしい」「核兵器廃絶のリーダーシップを日本政府に求めるべき」「『長崎を最後の被爆地に』という言葉を入れてほしい」などの意見が出ました。
また初回の会合では原爆開発者を描いたアメリカ映画「オッペンハイマー」に触れるべきなどの意見が出ましたが、素案では触れられていませんでした。
鈴木史朗長崎市長:
「世界中の全ての人が映画オッペンハイマーについて知っている訳ではないので一旦、映画オッペンハイマーについて説明が必要になってくる。すると相当なボリュームになってくる。現時点で平和宣言文の長さの制約を踏まえれば映画オッペンハイマーについて言及するのは厳しい」
市側は次回7月6日(土)の最終会合で修正案を示します。