各地でホタルが飛び交い始めています。幻想的なホタルの光でしばし癒やしのひとときを。野瀬竜成カメラマンの撮影です。
これは、5月11日の土曜日。雲仙市内で撮影した映像です。肉眼ではもう少し暗く見えますが、カメラのシャッタースピードを遅くすることでホタルの光をより鮮明に、捉えることができます。
一体どこなの?と気になる方も多いかも知れませんが、実はこの場所、地元の方々がホタルが飛び交う環境を守りたいと、場所の説明は「雲仙市内」までという条件付きで、撮影させてもらいました。午後6時から7時ごろ、森のそばの川にはたくさんのホタルが飛び交っています。その光はまるで「流星」のように‥。『トトロの森』に迷い込んだかのように…。『ラピュタ』の飛行石の洞窟のように…。『耳をすませば』の「ラピスラズリ」のように…光輝きます。
一方こちらは時津町野田郷にある「ほたるの里」。13日(月)の午後8時半ごろ撮影しました。野田郷は、時津町のほぼ真ん中にあり、商業地域も発展していますが、一番奥にある山口地区は、昔からの自然が息づいています。野田川に架かる「ほたる橋」の周辺には、毎年この時期、たくさんのホタルが飛び交います。
「野田川ほたるの里を守る会」によりますと、野田川は以前、不法投棄などのごみが散乱していましたが、地元の有志が川をきれいにする取り組みを進めた結果、川は見事によみがえり、川ニナやカニ、小魚が生息するようになったそうです。
そんな人々の努力が実を結んだホタルの乱舞。いつまでも大切に守り続けたい風景です。その年の条件などにもよりますが、5月中旬から下旬ごろまでが、野田川に舞うホタルの数は一番多いそうです。