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2024/04/09

【被爆79年9の日】娘しのぶ母の思い”嘉代子桜”長崎市立城山小学校に咲く桜 平和伝える2世を各地に植樹

毎月9日にお伝えする「被爆79年9の日企画」です。娘を偲び、母親が植えたサクラが今年も花を咲かせました。

爆心地から約500mにある長崎市立城山小学校。校庭の「嘉代子桜」は今年も満開の花を咲かせました。

79年前の8月9日、当時15歳で県立高等女学校4年生だった林嘉代子さんは、学徒動員先の城山小で原爆の犠牲となりました。被爆から4年後、桜が大好きだった嘉代子さんのためにと母・津恵さんが贈った約50本の桜の木が校庭に植えられました。
木の寿命やシロアリ被害などで、今は6本となりましたが、毎年春が来るたび、原爆の脅威と平和の尊さを今に伝えています。

時津町から女性(82):
「(嘉代子さんの)お母さんがこんな奇麗に咲くのを願って(寄贈)したんでしょうね。いろんな思いがしてきますけど…早く、戦争がなくなるといいですね」

城山小の卒業生で被爆者の本田魂さん80歳。子どもたちの「嘉代子桜を残したい」という声に応え、4年前から、嘉代子桜を接ぎ木した「2世」を各地に植樹しています。

城山小学校原爆殉難者慰霊会・本田魂会長(80):
「あと2~3年すればぼちぼち咲いてくるだろうと思うが、自分たちがそれまで生きてるかどうか…」

原爆で約1400人の児童が犠牲となった城山小。サクラが満開となった2日、子どもたちと一緒に被爆校舎の裏に嘉代子桜の2世を植樹しました。

本田魂さん:
「よく水をかけていないと咲かないかもしれないから、おいちゃん来年見に来るけんね。(サクラに)負けないよう大きくならんばたい」
植樹した児童(新3年生):
「(植樹した苗木に)大きくなってほしいです。(平和ってどういうこと?)みんなやさしくすることだと思います」

接ぎ木してつくった2世の苗木は、市の内外の小中学校や公園、公民館などにも植えられています。
3月、市に寄贈した苗木を、職員37人が原爆の犠牲となった長崎市役所の慰霊碑横に植樹しました。

本田魂さん:
「嘉代子桜とは何か全く知らない人もいる。お互いに嘉代子桜の経緯を話して、そんな積み重ねが平和につながっていくと思う」

嘉代子桜2世の苗木はあと50本ほど残っていて、梅雨までに植えられるところを求めています。問い合わせは城山小学校原爆殉難者慰霊会まで。(080-9804-8327山本副会長)

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