影響は現在も続いています。去年11月、長崎市の「老人憩の家 ひまわり荘」で起きた火災で、出火原因は「マッサージチェアの電源コードのショート」と特定されました。
火災は去年11月9日の午後11時半ごろ、長崎市丸尾町の市立「老人憩の家 ひまわり荘」1階の機能回復訓練室から火が出て、鉄筋コンクリート4階建ての1階の一部が焼けたものです。出火当時は閉館中で建物に人はおらず、けがをした人はいませんでした。併設する西公民館も窓ガラスが割れるなどの被害が出ました。
ひまわり荘は60歳以上の市民が無料で使えるレクリエーション施設で、浴場や大広間、和室などがあります。長崎市消防局によりますと、出火原因は、カーペットが敷かれた1階の機能回復訓練室に置いてあったマッサージチェア5台のうち1台の電源コードがショートし、発火したことによるものだったということです。
長崎市中央総合事務所は、「5台のマッサージチェアの中には古いものもあった。5台とも焼けてしまったためどれが火元か分からない」としています。
ひまわり荘の1階は現在も閉鎖され、市は来年度中の再開を予定しています。火災の影響が少なかった2階は、2月26日(月)から利用を再開しています。
長崎市消防局予防課によりますと、電化製品の電源コードに重い物を乗せて負荷をかけたり、経年劣化、たこ足配線、コンセント内にほこりがたまったりした状態で、コードをコンセントに差しっぱなしにしていると、電源のスイッチを入れていなくても発火し、火災となる恐れがあるということです。コードを折り曲げないことや延長コードの容量ワット数を守ること、コンセントの周りの掃除などを呼び掛けています。