スペイン中部で先月28日に列車同士が衝突して69人が死亡した事故で、スペイン当局は今月1日、日本人1人の死亡が確認されたと発表しました。
現地の当局が設置した統合データセンターによりますと、1日までに死者69人のうち66人の身元が特定され、日本人1人が含まれていることが明らかになりました。名前は公表されていません。
先月28日の事故直後、スペイン政府から「追突した側の列車の乗客名簿に日本人2人の名前が載っている」と日本政府に連絡があり、このうちの1人とみられます。
身元が特定された66人の国籍の内訳はスペイン54人、アルゼンチン1人、カナダ1人、チェコ1人、アメリカ4人、フランス1人、日本1人、メキシコ1人、ポルトガル1人、チュニジア1人となっています。
このうち60人についてはすでに家族への通知が完了しています。
身元が特定されていない残りの死者3人については全員がスペイン以外の外国籍だとみられています。
事故に遭った列車に乗っていた可能性がある外国人のうち現在、日本人1人、オーストラリア人2人の合わせて3人の安否が確認できていないということです。
在スペイン日本大使館はスペイン当局の発表を受け、「日本政府としてもスペイン当局と連携して身元の確認と家族の支援に全力で取り組む」としています。
列車の事故原因については信号システムの不具合や運行管理上の人為的なミスが指摘されていて、関係者の責任の有無を調べるため捜査が進められています。
捜査当局は列車の運行記録が残る「ブラックボックス」を回収し、解析を進めるとともに、関係者への事情聴取を通じて当時の運行手順が適切だったかどうか詳しく調べているとみられます。