長崎南山高校の3年生2人が、絵地図を通じて長崎から平和を発信しようと活動しています。被爆の歴史だけでなく、復興を遂げた街の姿も伝えようと、地域を歩いて情報を集め、完成に向けてクラウドファンディングで支援を呼びかけています。
プロジェクトに取り組むのは、鉄本英太朗さんと柴山鳩史さんです。授業の一環で、自分たちの興味や関心を掘り下げる中で、2人に共通する「旅行が好き」という思いから、長崎の平和を感じられる旅行プランを考え始めました。
具体的なアイデアがまとまらず、行き詰まっていたところ、担任の先生から教えられたのが「絵地図」でした。
絵地図は、実際に地域を歩いて見つけたものを、イラストや絵で表現する地図です。文字や記号だけでは伝わりにくい地域の特徴も、視覚的に伝えられるのが特長です。
2人は絵地図に載せる情報を集めるため、長崎の街を歩いて取材を重ねています。この日は学校近くの平和町商店街を訪れ、店主らにチラシを配りながら、プロジェクトへの協力を呼びかけました。さらに、平和公園でも通行人に活動を紹介しました。
こうした姿に、商店主らからは「若い子たちが平和活動をするのは素晴らしい」「自分たちで考えて行動できるのは立派」といった声が聞かれました。
プロジェクトには、これまで250枚以上の絵地図を制作してきた絵地図師の高橋美江さんも協力しています。東京を拠点に活動する高橋さんは、2人から届いたメールに、被爆地・長崎の歴史だけでなく、そこから復興した街の姿も伝えたいという思いを感じ、協力を決めたといいます。
2人は「原爆の恐ろしさや戦争の悲惨さを次の世代に伝えていくのは、今を生きる私たちだと思う」と話し、プロジェクトの完成を目指しています。
絵地図の制作費を募るクラウドファンディングは、11月5日まで実施しています。目標金額は250万円です。クラウドファンディングサービス「For Good(フォーグッド)」で「絵地図」と検索すると、プロジェクトの詳細を確認し、支援することができます。