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2026/6/8(月) 20:10

今年の台風“3つの特徴”とは? 14年ぶり6月上陸で異変も

  • #社会

 関東では温帯低気圧が台風6号と同じようなルートを通り、各地で激しい雨となりました。今年の台風はどうなるのか。専門家は「3つの特徴」を指摘します。

■今年の台風“3つの特徴”とは

70代女性 「この間の台風は早かった。まさか関東に来るとは」

 今年の台風は平年に比べて発生数が多いペースとなっています。

 先週、太平洋側を中心に大雨をもたらした台風6号が来ましたが、6月に日本に台風が上陸するのは“14年ぶり”のことでした。

60代女性 「(台風は)9月のイメージ。それが6月になっている。どこが発生源になっているのか全然、分からない。海なのかな?海上なのかな?」

三重大学大学院 立花義裕教授 「(発生場所は)大体、決まっている。海面水温が高くないと発生しない」

 台風に関する街の疑問を異常気象を専門とする三重大学大学院の立花義裕教授に聞いてみました。

三重大学大学院 立花義裕 教授 「台風というのは、熱帯の太平洋の非常に水温が高い場所でできる渦巻きなんですね。強力な渦巻きがどんどん強まって、ものすごい積乱雲の塊ができる。これが台風。大体、パプアニューギニアという島がありますよね。その島の北、北東くらい、あの辺の熱帯の太平洋、赤道より少し北で発生します。大体その辺が一番、発生頻度が大きい場所ですね」

 ただ今年は“異変”が起きているといいます。

60代女性 「今年の台風の速度・個数、勢いも気になる」

三重大学大学院 立花義裕 教授 「(今年の)特徴としては3つ」

 立花教授の言う今年の台風の“3つの特徴”とは…。

三重大学大学院 立花義裕 教授 「今年は日本に近付く台風がいつもの年よりも多いと思います。あとは強いと思います。強いまま日本に近付くと思います。そして、ゆっくりと日本に近付いてくると思います。さらに、場合によってはもしかしたらノロノロと迷走する可能性もあると思います」

■エルニーニョで台風に“異変”

 今年の台風は、日本にとっては例年より「多く」「強く」「迷走する」可能性が高いといいます。

 一体なぜなのでしょうか。

 そこには近年よく聞く“あの現象”が関係しているそうです。

三重大学大学院 立花義裕教授 「今年はエルニーニョ現象、もっと強いスーパーエルニーニョが発生か」

 エルニーニョ現象とは太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなり、その状態が1年程度続く現象です。

60代女性 「メカニズムに関して問題意識を持ったことがない。エルニーニョ現象と台風どういう関係が?」

三重大学大学院 立花義裕教授 「エルニーニョ現象は大体4から5年に1回くらいずつ起きる現象です」

 台風は海面水温が高いところで発生しますが、エルニーニョ現象が起き、その場所が東にずれることで…。

三重大学大学院 立花義裕教授 「そこから台風がスタートしますから、貿易風に流されて太平洋高気圧の上を沿っていくと、日本に来やすくなる。ですから東に発生域がずれる分だけ、日本に近付きやすくなる」

 さらに、発生域が東にずれることで日本までの距離が長くなり、通常より時間をかけて近付くことで…。

三重大学大学院 立花義裕教授 「エルニーニョ現象と地球温暖化、この2つの影響によって太平洋の水温が総じて上がる。海水温が高いと台風は海から熱エネルギーをもらいますから当然、発達します。強まります」

 そして、台風が迷走しやすくなる訳については…。

三重大学大学院 立花義裕教授 「今年も猛暑が予測されている。猛暑ということは太平洋高気圧が強い」

 猛暑の影響で日本付近が太平洋高気圧に覆われると、上空の風が弱くなるため台風を流す力がなくなり、動きが遅く複雑になる「迷走台風」が発生しやすくなるといいます。

 立花教授が迷走台風の例として挙げたのが、沖縄県などに深刻な影響を与えた2023年の台風6号です。

 北上してきた台風は当初、中国大陸へ抜けるとみられましたが、高気圧の影響で沖縄方面にUターン。

 進む速度も上がらず、約1週間にわたって沖縄県付近に居座りました。

三重大学大学院 立花義裕教授 「10個以上はあるんじゃないか。あと大事なのは個数じゃなくて、ゆっくり通れば個数が少なくたって影響が大きくなりますから、どちらにしても日本に影響する台風の期間は長引く」

 気象庁は今月7日、関東甲信地方及び東海地方が「梅雨入りしたとみられる」と発表しました。

70代女性 「雨台風になるか風台風になるか来ていないと分からない。備えはしている」

 立花教授は、台風への備えがより重要になってくるのはこれからだと呼び掛けています。

三重大学大学院 立花義裕教授 「台風のそばに、いわゆる梅雨前線だとか秋雨前線などの前線がある時には台風が弱くても前線を台風が刺激するので、弱い台風だとしても強烈な雨が降ります」

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