ハンタウイルスの集団感染が疑われている大西洋を航行中のクルーズ船で感染が新たに確認されました。
■ハンタウイルス 新たに6例目
クルーズ船の寄港に反対する住民たち。デモを行っているのは港で働く労働者たちです。船を受け入れるのは安全ではないと訴えています。
感染拡大が懸念されるなか、WHO(世界保健機関)は8日、新たに1人がハンタウイルスに感染したと発表。これで感染者は6人となりました。
集団感染が疑われているクルーズ船では、これまでに3人の乗客が死亡。さらに船内で症状が出た8人とは別に、新たに2人の感染が疑われていることも分かりました。
ネズミなどが媒介するハンタウイルス。厚生労働省によりますと、症状は発熱やせき、筋肉痛のほか、嘔吐(おうと)や下痢など。急速に症状が進行する特徴があり、致死率は40%から50%。クルーズ船で治療にあたった医師はこう話します。
クルーズ船で治療したスティーブン・コーンフェルド医師 「3人の患者はほぼ同時に体調を崩しました。うち1人には錯乱状態と脱力感がみられ、比較的短い期間で亡くなりました。残る2人は深刻な状態には見えませんでしたが、瞬く間に重篤化した点がハンタウイルスの恐ろしさです」
人から人へは感染しないとされていますが、ハンタウイルスの一種であるアンデスウイルスは例外的に感染事例が報告されていて、今回の感染者6人は全員、アンデスウイルスでした。
先月1日にアルゼンチンを出港したクルーズ船は現在、スペイン領カナリア諸島にあるテネリフェ島に向かっています。
日本人1人を含む約140人の乗客・乗員は無症状ですが、地元住民から不安の声が上がっています。
島の薬局ではクルーズ船の到着が近付くにつれてマスクの売り上げがじわじわと増えているということです。テネリフェ島には日本時間の10日に到着する見通しです。
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