東京・国立市では桜が見頃を迎えています。多くの木が樹齢100年近くとなるなか、美しい風景を守るための取り組みが続けられています。
東京・国立市の大学通りを彩る桜並木。およそ170本の桜が2キロほどに渡って咲き誇ります。街の象徴とも言える風景を見に、毎年多くの人が訪れます。
桜並木が整備されたのは、およそ100年前。人々の暮らしを見守りながら街の発展と共に成長してきました。
しかし今、大きな課題に直面しています。
大谷和彦さん(77) 「中はこんな感じで傷んでいる。(幹の)入り口から腐ってくる。腐ってきたことが原因で傷んできた」
「桜守」として、国立の桜を守り続けてきた大谷和彦さん。この風景を未来へ残すために、ボランティアとして保全活動をしています。
樹齢を重ねたことによる「老木化」に加え、環境の変化などで幹の腐食が進んでいるそうです。また、害虫などが幹を傷付け、倒木の原因にもなっています。
先月、地域の子どもたちと共に新しい桜の木が植えられました。
大谷さん 「病気にならないように皆も、桜の木が元気になるように声を掛けてください」
大谷さんは一人ひとりが自分の街を大切にすることで、環境変化に目を向けてほしいと話します。 迎えた今年の春。子どもたちの願いは届いたのでしょうか。
子どもたちが植えた桜も小さな花を咲かせていました。
100年桜の思いは次の世代に確かに受け継がれていきます。
大谷さん 「自分たちの街の桜が自慢できるようになれば、どうしてきれいに咲いているのかなとか、元気かなとか、関心を持つことが一番大事かなと思っています」