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2025/10/11(土) 23:30

“初の女性総理”に暗雲 野党一本化の可能性は?専門家「まとまるのは難しい」

  • #政治

政治の混迷が深まっています。26年続いた自公の協力関係が幕を下ろし、政局に不透明感が広がる中、注目された「女性初の総理誕生」にも暗雲が。(10月11日OA「サタデーステーション」)

■“次の総理”誰に?渦中の玉木氏は…

国民民主党玉木雄一郎代表(大阪市午後5時半すぎ) 「内閣総理大臣をつとめる覚悟はいつでもあります」

連日、総理大臣への覚悟を語る国民民主党の玉木代表。総理大臣指名選挙を前に、不透明さを増す政局。そのきっかけは―

国民民主党玉木雄一郎代表(大阪市午後5時半すぎ) 「首班指名でもめるんだったら、後でいいじゃないですか。まず国会開いて、ずっと皆さんを待たせている物価高騰対策、早くやろうじゃないでしょうか」

自民党高市早苗総裁(10日) 「一方的に連立政権からの離脱を伝えられました」

四半世紀にわたる歴史に幕をおろした、自民党と公明党の連立。「政治とカネ」の問題が引き金となりました。連立合意の条件として、企業・団体献金への規制強化などを求めていた公明党。

自民党高市早苗総裁(10日) 「政治資金規制法の改正に関する公明党案について、この場で賛否を示すように求められました」

公明党斉藤鉄夫代表(10日) 「自民党の回答は『基本的にはこれから検討する』という誠に不十分なものでありまして」

両者の溝が埋まることはありませんでした。

公明党斉藤鉄夫代表(10日) 「これまで公明党は『清潔な政治』というのを連立政権合意の一丁目一番地においてきた」

はじまりは、1999年。小渕恵三内閣のもと、自民党・自由党・公明党で連立政権がスタートしました。当時の公明党のCMでは、悪代官と悪徳商人が登場し、テーマはまさに「政治とカネ」。どの時代も一貫して「クリーンな政治」を掲げてきました。しかし、裏金問題のあおりを受けた去年と今年の国政選挙で公明党は大敗。衆院選では、当時、就任間もない石井代表も落選し、辞任する事態となりました。

■麻生氏“決定打”に?過去に公明幹部を「がん」

専門家は、交渉決裂の決定打に“ある人物”の存在があったと指摘します。

自公政権に詳しい中央大学中北浩爾教授 「麻生さんの公明党嫌いというのは、かなり筋金入りであって、そういう麻生さんが“一強”のような形で今、自民党に君臨している状態というのは、公明党に危機感を抱かせるには十分な状況」

今回、副総裁というポストに就いた麻生氏。過去には、防衛費増額などに反対していた公明党に対し、こんな批判も―

麻生太郎副総裁(2023年) 「公明党の一番動かなかった、“がん”だった、いわゆる山口、石井、北側等々、一番上の人たち」

自民党の地方の県連では、危機感を募らせていました。

自民党鹿児島県連選対委員長野村哲郎参議院議員 「(特に衆院選で)公明党票をいただきながら、何とか勝ち上がってきているんですが、これが崩れていくとなると日本全国50人~60人、ボーダーラインにいる人たちがいる。大変なことになっていくなと」

■総理指名野党一本化の可能性は

高島彩キャスター 「気になるのは総理指名選挙ですが、どんな動きが考えられるのでしょうか?」

桝田沙也香アナウンサー 「中央大学の中北浩爾教授によりますと、公明党の連立離脱によって野党の中から総理が誕生する可能性が高まっているということで、ポイントは立憲・国民・維新でまとまるかどうか」 「例えば、国民民主党の玉木代表を総理に担いだ場合、国民民主党にメリットがあるだけではなく、立憲としても議員数が多いので主導権を握れる。また立憲・国民は両方の支持団体である連合が後押しするはず。しかし、政権交代の十分な大義がない中で安全保障やエネルギーなどの基本政策の違いを乗り越えられるかどうか、また維新にメリットがあるかどうか、などを考えると3党がまとまるのは難しいのではないかということです」 「ただ先ほど、NHKの番組で公明党の斉藤代表は『総理指名選挙の決選投票では自分の名前を書くか、棄権するとの考え』を示しているということで、もし仮に立憲・国民・維新の3党がまとまれば自民党の数を上回りますので、政権交代が実現することもあります。

高島彩キャスター 「柳澤さん、これらの動きをどうご覧になってますか?」

ジャーナリスト柳澤秀夫氏 「中北教授が言っているとおり、野党がまとまるのは非常に難しいと思うので。基本政策で一致するというのは非常に難しい。そうなってくると『連立を解消した公明党がどう動くのか』ですけど、斉藤代表は自分の名前か、あるいは棄権か。これは決選投票の時ですけど。そうすると『野党がまとまらない、公明も有効票投票しない』ということになると、『おのずと自民党』ということになるんですが、今回は自民党の総裁選挙も、その後の連立解消もそうでしたけど、予想外の事が次から次と起きてますからね。一体このあと野党側がどう動くのか、いずれにしても目が離せない状況が続くと思います」

高島彩キャスター 「サタデーステーションでも毎週驚くような展開をお伝えしていますが、ただ今回の自公の連立解消というのは、一方でそれを歓迎している声っていうのも聞かれますよね。今後、公明党を含めてこうした時に野党がどんな動きをするのか、私たちもしっかり見ておきたいなと思います」

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