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2025/8/31(日) 23:30

9月目前で40℃ 都心は“最多猛暑”更新 熱中症“魔の時間”&“いい日陰”で予防

  • #社会

8月の終わりに40℃を記録しました。 31日の名古屋の最高気温は40.0℃、都心も36.8℃と、猛暑日の年間最多記録をさらに更新しています。 あすから9月とは思えないこの暑さのせいで、食欲がわかない…という方もいるのではないでしょうか。ひょっとすると「蓄積型熱中症」のサインかもしれません。

■8月末に40℃ 都心は“最多猛暑” 8月最終日のきょう31日。東京では、伝統芸能の台湾獅子舞をはじめ、本格屋台料理を堪能できるイベントが開かれていました。 (大岩美月ディレクター)「こちらのお店では台湾屋台の定番料理を販売していますが調理場の皆さん、とても暑そうです」 (店員)「冷感スプレーがあるんで、それをひたすらやって頑張ってます」 少しでも直射日光を避けようと、テントの下は来場者でご覧のとおり… (来場客)「さっきも(飲み物を)買ったんですけど、すぐなくなっちゃったんで、また大きいやつ買いました」 獅子舞を演じる人たちは、しっかり熱中症対策をしているものの… (横濱中華學院校友會 馮品超さん)「やっぱ暑さがすごいですね。かぶってる分、一段とより暑さを感じる」 (横濱中華學院校友會 長島伶翔さん)「体感がサウナにいるような」 この日の東京都心の最高気温は36.8℃。今年の猛暑日が25日と、年間最多記録を更新しています。2020年以降、8月31日の東京は32℃前後のことが多く、ここまで暑くなったのは初めてです。

31日、全国で猛暑日を観測したのは219地点。8月末にもかかわらず、2日連続の200地点越えです。 全国でもっとも暑かった名古屋市。最高気温40.0℃と、過去、もっとも遅い40℃以上を観測しました。 Q.水筒に何がはいってるの? 「お茶入ってる、冷たいお茶入ってる」 (金城帆夏記者)「立っているだけで汗が吹き出るような暑さの中、名古屋で『にっぽんど真ん中祭り』が行われています。」 国内外から踊り手たちが一堂に会し、地域色豊かな踊りを披露する、国内最大規模の踊りの祭典。炎天下のパフォーマンスに、参加者も大変です。 (北海道からの参加者)「出発の時は19℃だったんです、北海道。こっち来たら38℃とかじゃないですか。体が追いついていません」

一方、群馬県では… (金子友広ディレクター)「厳しい暑さが続く群馬県桐生市です。手元の温度計は39℃。駅前にはミスト装置が設置されていますが、この暑さの影響でしょうか、息苦しさも感じます」 桐生市の最高気温は37.9℃。 「ずっと暑いです」 「今年は異常だと思います」 広大な敷地に、畑や里山などを再現し、昆虫を手に取って観察することができる「ぐんま昆虫の森」。しかし、この猛暑の影響でしょうか… 「こちらの広場では、虫取り体験が出来るとのことですが、数組しかいません」 (新潟から)「バッタ捕まえるの」 Q.ついていくお父さん大変? 父親「大変ですけど…思い出のためなんで」 一方で、施設内は… (金子友広ディレクター)「いましたね、多くの子どもたちで賑わっています」 夏休み最終日を満喫。栃木市から来たという小学生2年生、明日提出する自由研究として、工作に挑戦です。 Q.何を作る? (栃木市から来た小学2年生)「クワガタです。脚とかボンドでつけるのが難しかった。明日学校にこれを持っていきます」

■蓄積型熱中症の危険 8月末に40℃ 8月最終日に異常な暑さを記録した今年、さらなる注意が必要なのが“熱中症”です。東京都では21人が熱中症の疑いで搬送されました。 こちらのクリニックでは、熱中症患者にある変化が。 (患者)「症状が出たのが、昨日の夕方で、電車乗っている時に頭が暑くなることが多くて」 (院長)「一週間前から少し熱中症のような症状があって、昨日、それが爆発したと。いわゆる“蓄積型の熱中症”に相当するんじゃないか」 疲労や脱水などが、日々積み重なり、ある日一気に体調を崩す“蓄積型熱中症”。初期には食欲不振など軽い症状でも、2、3日後に悪化するケースも。こちらでは、熱中症患者のおよそ半分が“蓄積型”になってきていると言います。 (いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長)「暑さが連続的に続くことで、体は暑さにある程度耐性もあるし慣れていますけれども、疲労というものは溜まっていく。この暑さによって溜まる疲労に逆に気付きにくくなっている」 “蓄積型”以外にも、気温が下がり始めた夕方に落とし穴が。 (伊藤博道院長)「4時、5時、6時これが“魔の時間”だと感じています。熱中症の患者さんの数が増える時間なんですよね」 夕方になると、日中に暖められた地面からの「輻射熱」や「湿度」の上昇で、蒸し暑くなり、熱中症のリスクが高まると言います。 (伊藤博道院長)「夏場だったらその高温多湿でもわっとする、そういう時間は大体18時とか遅めの時間だったりする。9月はそれがちょうど普通の日の帰宅時間に当たるので、ある程度リスクが高くなる。」

■9月も熱中症警戒“いい日陰”で予防 体に熱を蓄積させない方法はあるのでしょうか? 武蔵野大学の三坂教授は、日陰と熱中症リスクとの関係について研究をしています。 (武蔵野大学 工学部 三坂育正教授)「日なたを歩くよりも日陰を歩いた時の方が身体に溜まる熱が半分以下になるという結果が出ていますので、暑熱のリスクが下がるということになる。」 さらに、「良い日陰」と「悪い日陰」があると言います。その見分け方は… (武蔵野大学 工学部 三坂育正教授)「こちらが建物の陰になっていて、こっちが日なたになっていると明確な違いがある所ですね。建物の北側というのは、長い時間日陰になっていて日射を受けないで地表面温度が低く保たれている場所は良い(日陰)と言えますね。」 日陰の動きを反映させた地図を見てみると…建物の北側には常に影ができていることが分かります。一方、午後になり日陰ができた道には注意が必要です。こちらの道は日陰の道ですがサーモカメラで見てみると…地面は真っ赤になっていてかなり高温状態なのが分かります。 (武蔵野大学 工学部 三坂育正教授)「日陰になっているので、直射日射は来ないという意味では日なたよりはいいのですけど、それでも地表面がかなり熱くなっていますので、その放射の影響で“良い日陰”に比べると暑い環境になると思います。」 日陰にも“良し悪し”があるという教授。しかし街中にはさらに良い日陰があるといいます。 (武蔵野大学 工学部 三坂育正教授)「こういった樹木の陰、“緑陰”と呼ばれるものですね。これは非常にいい日陰ですね。植物は蒸発散をするので、葉っぱの表面温度が上がらない。そこから来る赤外線放射も減りますので、さらに涼しい日陰ということになる。」 サーモカメラで見ても木陰の部分は明らかに低い温度を示しているのが分かります。今後も暑さが続く中、対策は? (武蔵野大学 工学部 三坂育正教授)「日陰を選んで歩くということ。直射日光を受けないということがまず身体に熱を溜めないための基本になると思います。体内に溜まる熱が少ないということは熱中症になるリスクも下がると考えていいと思います。」

8月31日『有働Times』より

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