日本の夏の風物詩、花火を未来に残そうと、花火大会を支援する取り組みが始まっています。
大村湾上の夜空に咲く大輪の花々。毎年8月最後の日曜日に打ち上げられる「とぎつ夏まつり」の花火です。
町内のどこからでも見えるよう「大玉花火」にこだわり、30分で約1000発を打ち上げます。地元の人たちにとっては、夏の風物詩となっています。
例年約3万人が訪れる「とぎつ夏まつり」。今年も8月31日(日)に予定していますが、いま全国の花火大会が直面しているのが、物価高による費用の高騰です。
時津町産業振興課・松本尚之係長:
「花火を含めていろんな資材とかが高騰している中で、それでも花火というのがお子様からお年寄りの方まで、皆さんの夏の思い出になるものだと思っていますのでなんとか実施できないかなと」
時津町によると、花火の打ち上げにかかる人件費や花火資材費などの高騰で、費用は2019年と比べて3割増えました。全国でも、資金難や住民からの苦情で花火大会自体の中止や、隔年開催を余儀なくされるケースが出てきています。
時津町は、「キリンビール晴れ風」の売り上げの一部で、風物詩の保全や継承の取り組みを支援する、キリンビールの「晴れ風アクション」からの寄付金を活用して、今年も花火大会を開催します。
時津町産業振興課・松本尚之係長:
「今回は特産品のシャインマスカットにちなんだような花火を打ち上げられたらなと、時津スペシャルの花火を打ち上げる予定で考えてます。これまでよりもさらに良い夏まつりができることにならないかなと思っている」
とぎつ夏まつりの花火は、31日(日)午後8時からです。