神戸女性殺害 容疑者送検　事件直前の状況が…　“30分以上”あとをつけ

　神戸市内のマンションで女性が刺されて死亡した事件で24日、容疑者の男が送検されました。また、事件直前の状況も次第に明らかになってきました。

■谷本容疑者　きょう送検

　谷本将志容疑者（35）とみられる男。場所は東京・奥多摩町。逮捕直前の防犯カメラの映像です。右手にぶら下げた買い物袋は確保の際も持っていて、中にはお菓子などが入っていたといいます。奥多摩町に来た目的は何だったのか。

　20日、神戸市のマンションで、住人の片山恵さん（24）が胸などを刺されて死亡した事件。2人がどのような関係にあったのかは不明ですが、片山さんに執着していたのは確かなようです。

　片山さんは仕事終わりに神戸中央郵便局に立ち寄ったそうです。この時すでに、容疑者とみられる男が片山さんの後をつけていたことが捜査関係者への取材で分かっています。

　片山さんが会社を出たのは午後6時半ごろ。神戸中央郵便局へ立ち寄り、西元町駅へ。その後、神戸三宮駅付近で食料品などの買い物を済ませ、自宅のマンションへと帰りました。

　谷本容疑者とみられる男の姿は、会社付近から複数の防犯カメラに映っていて、警察は、30分以上にわたり片山さんの後をつけていたとみています。

　また、捜査関係者によりますと、谷本容疑者が神戸に入ったのは17日ごろで、事件現場から歩いて30分ほど離れたホテルに泊まっていたということです。

谷本容疑者 「殺意をもっていたか分かりませんが、ナイフで腹部の辺りを1回か2回くらい刺したことに間違いありません」

　なぜ片山さんだったのか。24日、谷本容疑者の身柄は神戸地検へ送られました。警察は2人の関係や犯行の動機を調べています。