海上自衛隊の横須賀基地を訪れた石破総理大臣は、護衛艦「かが」に従事する自衛隊員に対し、最前線に立つ自衛官が「国家の独立を守る力そのものだ」と訓示しました。
石破総理大臣 「いかに優れた装備を持とうとも、これを運用する隊員諸官がいなければ用を成しません。国防の最前線に立ち、全身全霊をかけて任務を遂行する諸官の努力が我が国の抑止力であり、国民の命と平和な暮らしを守るそのものであります。国家の独立を守る力そのものであります」
そのうえで、石破総理は「任務に専念できるよう万全の体制を構築することは国家の責務だ」と述べ、自衛官の処遇改善に引き続き取り組む考えを強調しました。
これに先立ち、石破総理は自衛隊やアメリカ軍と共同訓練を行ったイギリス海軍最大の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」を視察しました。
イギリスの空母が日本に寄港するのはおよそ4年ぶりで、日英の防衛協力の強化をアピールすることで、海洋進出を進める中国を牽制(けんせい)したい狙いがあるとみられます。