プロが絶賛する「今年のサンマ」。一体、何がすごいのか取材しました。
今年はサンマがすごいみたいです。
全国各地から続々と届く2025年「新サンマ」の知らせ。どこが、どんなふうにすごいのか徹底調査です。
東京・築地にある「炭火焼」の専門店。
近くで働く人 「夏に食べるのはちょうどいい。栄養分になってくる。夏バテの対抗策になる」 「魚を食べると夏バテをしのげる」
夏バテを吹き飛ばしたいと、焼き魚を求めて続々と客が訪れていました。
近くで働く人 「肉厚ですね。めちゃめちゃうまい。肉も好きですけど、魚も日本食で一番おいしい」
脂がたっぷりジューシーな「とろさば」の定食などが人気を集めています。
白銀屋 梶川拡史社長 「暑い時期ですけど、私どもの焼き魚は体に良くて。青魚の良質な脂をご飯とかき込んで食べてほしい」
東京・江戸川区では“秋の味覚”が始まっていました。
味人 藤井正也オーナー 「全部サンマ。新サンマ」
入荷したのは北海道産の「新サンマ」。
味人 藤井正也オーナー 「きょうのやつ全部1本1本(重さ)量った。太いので180グラムあった」
今週からランチ定食を始めました。大きな「新サンマ」が1尾まるごと味わえます。
新サンマ注文した客 「おいしい、おいしい。去年は本当に小さなサンマだった。(今年は)太めで大きくておいしい」 「(Q.残り3分の1?)めちゃめちゃうまい。止まらない、箸が。8月から食べられるとは思わず、びっくりした」
脂がのった「新サンマ」に店主も驚いています。
味人 藤井正也オーナー 「明らかに今年違うと思うのは(背中の)部分が太い。魚の背中側なんですけど…もっこりしていて、大きくなっている。全体的に例年の3割くらい大きい」
その変化は価格にも…。
味人 藤井正也オーナー 「東京にたくさん並ぶのは令和になってから初めてかも。ずっと不漁=高いので、なかなか並んでなかった。価格は例年より1、2割は今のところ安い」
鮮魚店にも入荷していました。
客 「それじゃあ一緒に、サンマ5」 店員 「やりましたね、5本!」
午前中から、もう売れていました。
サンマを購入した人 「ホッケ、サンマ、ハマグリ、ホタテ、エビ。バーベキューで」
バーベキューに「サンマ」も取り入れる理由は…。
客 「サンマがあった方が皆がうれしいかなと。脂がのっておいしいと言っていたので、すごく食べるのが楽しみ」 「大好きです、サンマしか食べないぐらい」
北海道の根室産の「新サンマ」が20日は1尾700円です。
斎藤水産 統括責任者 斎藤又雄さん 「去年だったら(値段が)倍していますよ、この型だったら。もっと小さいサイズでも値段は倍ぐらいしてましたね」
去年は1500円ほどだったサンマが今年はその半額程度だそう。
水揚げされた根室の花咲港では、今年初の水揚げで去年の約2.6倍、173トンのサンマが揚がっています。
斎藤水産 統括責任者 斎藤又雄さん 「例年にない。昔くらい量が取れている。今まではずっと型が小さいものばかりだった。今年は型もいいし、値段も安い。取れているサンマ」
なかでも、おいしい新サンマの選び方は…。
斎藤水産 統括責任者 斎藤又雄さん 「おいしいサンマの見分け方は、つやがよくて、できるだけくちばしが黄色いもの」
クチバシが黄色いのが新鮮な証拠です。
斎藤水産 統括責任者 斎藤又雄さん 「あとは太さですね。短くて太いものが一番脂の乗りが最高です。本当に脂が乗ってるのは、やっぱり塩焼きが一番おすすめですよ」