5日開幕の第107回全国高等学校野球選手権の開幕試合に長崎代表の創成館が登場する。対戦相手は、2年連続4回目出場の石川代表・小松大谷。
創成館のエースナンバーを背負うのは、森下翔太投手。持ち味は最速149キロを誇る力強いまっすぐ。長崎大会全5試合に先発し、35イニングを投げて奪三振は42。小浜との準決勝では完封、九州文化との決勝では延長11回途中まで168球を投じ、スタミナも十分備える。
阪神タイガースの主砲と同姓同名の「森下翔太」。自身が小学6年生の時、東海大相模で活躍する同姓同名の先輩がいることを知った。先輩がプロに入ってから、徐々に阪神に興味を持つようになったと話す。
去年夏は、2回戦の大社戦で先発した同学年の奥田投手の躍動をアルプスから見守った。新チームになってからの秋の県大会でもメンバー外だったが、コーチも「チームで一番努力する選手」と認めるほど地道な練習を積み重ね、夏のエースナンバーを勝ち取った。
3年連続夏の甲子園出場の創成館は、過去2年ともに初戦を突破している。同姓同名の先輩の本拠地、阪神甲子園球場で長崎の森下翔太が躍動を誓う。創成館の初戦は、開会式直後の午後5時半試合開始予定。