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2025/7/9(水) 20:01

「運のいいことに地震あった」 自民 鶴保議員に森山幹事長が厳重注意

  • #政治

 「運のいいことに能登で地震があった」と発言して謝罪した自民党・鶴保議員(58)に対し、森山幹事長(80)が厳重注意です。

■自民 鶴保議員に厳重注意

 自民党・森山幹事長が9日午前11時ごろ、鶴保参院議員に電話で厳重注意をしたといいます。その訳は8日に和歌山県で行った応援演説でした。

自民党 鶴保庸介参院議員 「また、運のいいことに能登で地震があったでしょ。能登で地震があった時に地震の上の方であったのは、あの輪島だとか、あの“たま”なんだっけ、上の方ね」

 能登半島の北の方にある“たま”、珠洲市のことでしょうか。能登半島で起きた震度7の地震を「運が良かった」と表現したのです。

自民党 鶴保庸介参院議員 「本当に心苦しい思いをさせてしまったなら陳謝以外ありません。陳謝のうえ、撤回させていただきたいと思っている」

 当の本人は9日、釈明と陳謝に追われました。

自民党 鶴保庸介参院議員 「時間変えて、すみません」

 午前10時から行われる予定だった会見は11時に変更され、5分ほど早く姿を見せた鶴保議員。

自民党 鶴保庸介参院議員 「はい、お忙しいなか…」

記者 「時間早いけども、一応(午前)11時と書いてあるから、しばらく待っていただいて」

 開始時間までソファにもたれ、暑かったのか麦茶を飲みます。手元には紙が置かれていて、“被災地訪問”と書いてあるように見えます。

 待つこと数分…。

自民党 鶴保庸介参院議員 「きのうの会合での私の発言につきまして昨夜遅くにコメントを出しましたが、改めて皆さんに真意を説明せねばという思いで記者会見をさせてもらっています。今回の発言について、能登地方が被災したことを『運良く』などと発言してしまったが、思った発言では全くありません。私自身、被災地の訪問もさせていただき見舞金などを持って行かせてもらったので、今後どうやって被災地を支えていくかについて心を砕いている者の1人であると自負しているつもり。私が責任を取るということで何か皆さんの気持ちが収まるのであれば、どういう形であっても私は、やぶさかではありません」

 と、話していましたが、議員辞職について問われると…。

自民党 鶴保庸介参院議員 「(Q.離党・辞職などは考えている?)そこまでは考えていません。現状ですよ」

当時31歳の鶴保庸介参院議員 「寝てません。寝てしまったら起きられなかった」

 鶴保議員は東京大学法学部卒業後、代議士秘書などを経て1998年、参院選で和歌山県から立候補。当時、選挙区史上最年少の31歳で当選しました。

 安倍内閣では内閣府特命担当大臣に就任。

 現在は参議院で予算委員長を務めています。

 ホームページを見ると「子育て」「暮らし」「地域」、3つの安心を掲げていました。そのうちの一つ、地域政策を説明するなかで問題の発言があったのです。

自民党 鶴保庸介参院議員 「私たちは国土の均衡ある発展、人口分散をどうやったら維持できるのかを考えました。二地域居住です」

 鶴保議員が議員連盟を作って推し進めていた「二地域居住」。都市と地方にそれぞれに拠点を持ち、自由に行き来して生活するというライフスタイルです。

自民党 鶴保庸介参院議員 「二地域の居住ができるようにしようと。総務省は普通はこういう時は立ちはだかって反対する。しかし、今回に至っては本当に協力的だった。むしろ率先してやってくれたと言ってもいい。また、運のいいことに能登で地震があったでしょ。能登で地震があった時に地震の上の方であったのは、あの輪島だとか、あの“たま”なんだっけ、上の方ね、能登半島の北の方ね。そういう地域で根っこにある石川県の金沢とか、ああいうところから、そこの被災地域まで行くのに、まあ金沢も被災したんですよ、被災したんですが、その地域まで行くのに寸断された道をずっと上がって2時間半とか3時間とかかかります。結局、緊急避難的にですけど、金沢にいても輪島の住民票が取れるようになっていったんですよ。やればできるじゃないかという話になってしまいました。チャンスです。だから2つの地域で住民票登録はできるんだと、やろうと思えばできるんだと」

 能登半島で被災し、金沢市に避難した人を例に挙げ、金沢でも住民票が取れるようになったことを説明するなかでの発言でした。

■「言語道断」政府内からも

 被災地に言葉の真意は伝わったのでしょうか。

石川県民 「あの人の発言は大変、間違っている。災害で被災した人の気持ちに立っていない。石川県の北部半分に気持ちを寄せてもらっていることが、すべて台なしになった。すべてチャラ、あの人の一言で。言葉は人を殺す場合もある。助ける時も勇気付ける場合もある」

 政府からも厳しい声が上がります。

自民党 小泉進次郎農水大臣(44) 「間違いなく発言は誤っている。言語道断の発言。鶴保議員の発言は被災地の皆さんや、そういった努力をしている人にとって全く受け入れられない発言であり、かばうことはできない」

■自民 鶴保議員に厳重注意

 そして9日午後、森山幹事長が会見を行いました。

自民党 森山裕幹事長 「本人も発言を取り消して、おわびもしっかりしておりますが、ただ、これはその震災に遭っておられる地域の皆さんのお立場を考えますと、発言としては極めて適切ではない発言でございましたので、きょう、厳重注意をさせていただいたということでございます」

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