英王室“お召列車”経費削減で廃止へ　ヘリ利用で使用頻度減

　イギリスの王室メンバーの移動に使われる王室専用列車が経費削減のため、廃止されることになりました。

　イギリス王室は先月30日、王室専用列車を維持費や使用頻度などを考慮した結果、2027年までに廃止することを明らかにしました。

　去年3月からの1年間で専用列車の利用は2回だけで、今年2月に2日間運行した際の費用は約4万5000ポンド、約884万円でした。

　王室メンバーは去年、141回ヘリコプターで移動していて、王室は2027年以降、専用列車の代わりに新型ヘリ2機を導入する予定です。

　王室専用の車両は19世紀のビクトリア女王の時代に初めて製造され、現在は1977年から1987年に製造された9両が運用されています。

　映像を提供してくれた鉄道ファンは「特に目立つ列車でもなく国王が乗っていても気付かない人も多いでしょう。もし見つけたら、その日は最高の一日になります」「運行計画が公表されず撮影には調査と運が必要でした。廃止は悲しいです」とコメントしています。

　BBCは専用列車は退役前にイギリス各地を巡り、公開展示される可能性があると報じています。