マスク氏「新党が必要」と訴える　トランプ大統領が進める大規模減税法案を批判

　イーロン・マスク氏がアメリカに新しい政党が必要だと訴えました。トランプ大統領が推し進める大規模減税法案を念頭に共和党と民主党は実質、同じだと批判しています。

　マスク氏は30日、SNSに「この馬鹿げた支出法案が通過したら翌日にアメリカ党が結成される」と投稿しました。

　政権を離脱するまで財政支出の削減に取り組んだマスク氏は、トランプ大統領が今週中にも可決させようとしている大規模減税法案を繰り返し批判してきました。

　民主党政権下でも財政支出が増え続けていたことから民主共和の両党は実質同じだとして、「国民が真実の声を持てるよう私たちの国には共和・民主統一党に代わる政党が必要だ」と訴えています。

　マスク氏は去年の大統領選挙などでは巨費を投じて共和党を応援しましたが、「選挙戦で政府支出削減を訴えながら史上最大の債務引き上げに賛成票を投じる議員は恥を知れ」と批判し、来年の予備選で落選させるとも投稿しています。

　「債務の上限を過去最大の5兆ドル（約720兆円）も引き上げる愚かな法案を見れば我々が一党独裁国家に住んでいることは明らかだ」として、「本当に国民を気に掛ける新政党が必要だ」と繰り返しました。